手作り枕普及のために、枕外来を開設

話が前後してしまいましたが、実際に、枕を調節すると患者様のつらい症状がみるみる改善し、その表情がどんどん明るくなっていくのを父のかたわらで見ていて、私は決心しました。

「枕の調節技術をもっともっと高めよう。枕の有効性のメカニズムを解明しよう。そうだ、枕の専門外来『枕外来』を開設しよう」と。

2002年、念願かなって私は「枕外来」を開設しました。しかしそれは、A4用紙に「枕外来」と手書きし、診察室の扉に貼るという粗末なものでした。

よちよち歩きのようなスタートを切った枕外来ですが、すでに10年以上の歳月が経過し、4万人以上の患者様が来院されています。

枕外来では、頚椎と腰椎の治療の一環として、専門である睡眠姿勢の指導にとくに力を入れています。患者様自身で体に合った枕を手作りできるような指導もしています。現在は、枕外来も格段に整備され、計測技術も進歩し、患者様にとってより有益な体験や情報が得られる場となっています。

最近では、医師や睡眠の専門家が見学に来てくださるまでになっています。